生理用品と古書の雑記

むかしの女性はどうしてた?古雑誌でたどる月経帯からアンネナプキンまで
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大正11年(1922)主婦之友5月号


籐椅子にもたれて誌面に視線を落としている女性が表紙のこれは
大正11年主婦之友5月号。

この号は大正11年3月10日から7月11日まで上野で開催された
平和記念東京博覧会の特集があり三つ折りの口絵に博覧会場鳥瞰図があった。
古びてくすんだ色をした紙の間から綺麗な色が飛び込んできて、
思わず見入ってしまったので今日のネタはこれ。

この画像では見難いと思うので少し説明を加えると、
平和記念東京博覧会鳥瞰図という題字の「鳥」の真下にある黄色枠が東照宮、
右端上部の赤枠が動物舎、ひとつおいた左隣の黄枠が博物館、
左側一番下の黄枠が西郷像となっている。


東照宮の隣は文化村でコンクリート建築や浄水装置、電熱器の設備を備えた
最新式の住宅が展示されている。
その他の展示館は、文化村の下から時計回りに制作工業館、日本羊毛工業館、
染織館、平和館、建築館、蚕糸館、衛生館、美術館、食糧水産館、
産業館、化学工業館などが並んでいる。


横長のため二つに分けたので鳥瞰図のもう半分が下の画像。
観月橋と弁財天のある池の周りを平和塔、北海道館、樺太館、満蒙館、
朝鮮館、台湾館、外国館、電気館、機械館、交通航空館などが囲んでいる。


裏面にはそれぞれの館の写真も掲載されていて、
この口絵部分を切り離せば博覧会に行くときの地図として役立ちそうだ。


特集ページには一日で効率良く見学するためのコース案内や、子供連れのための
見学案内、百貨店が出展している染織館での流行チェックのような記事など
記者4名によるそれぞれの記事と田中比左良の漫画博覧会見物記がある。

上の記事は効率的に見学するためにどう回るとよいかに徹して書かれていて、
廻る順番も隣の館に進まず一つ飛ばして先の館を見てから戻ってくる道順で
飛ばした館を見るとよい、この館の脇のベンチは一休みにちょうどいいなど、
まるでテーマパークの達人によるガイドブックのよう。


一日で効率よく博覧会を見物しようというための記事だから
当然ランチについても書かれている。
会場では値段と量に見合う飲食店が少なく、2円もする定食なのに3人前くらい
食べないとお腹が満たされないし、かといって安いお店のものでは酷い目にあうから
荷物が嫌じゃない人はお弁当持参、場内なら35銭の伊勢の焼き蛤と
蛤ご飯くらいが質・量的におススメとのことだ。


かなりハイペースで見学することになるので途中疲れを回復させるために、
池の中に森永の出店があるのでここで、音楽堂から漏れる音色を聴きながら
ココアでもどうぞということまで書いてある。


ざっと一巡りするためのガイドブック以外の記事もある。

この記事を書いた松田鶴子さんは、主婦之友創刊にも加わった元婦女界の記者。
(主婦之友創始者・石川武美の婦女界時代の同僚)
博覧会への期待を持っていたものの実際に見学してみたら失望、
読者にお勧めしたいものはないとしながらもそれぞれの館を詳しく伝えている。

その中で科学工業館では、ゴム引き完全防水布の出品があり(東京イージー工業株式会社)
それに対し松田さんはこれを婦人のコートなどに応用したら便利だろうと書いている。


大正11年(1922)というと、ゴムを用いたビクトリヤ月経帯が
既に発売されていたが(大正2年発売)、
布自体ををゴムで覆うという防水加工というのは新しいものだったのだろう。
このゴム引き完全防水布を出品した会社は敷物での特許があるとのこと。

ということで、最後の画像はビクトリヤ月経帯の広告。

残念ながらこの号にビクトリヤ月経帯の広告はないので、一番近い年代で
大正13年(1924)主婦之友7月号から

徒然日記 23:48 -
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