昨日、日本女性学習財団主催の話題書の著者を招いてのトークイベント
「第9回ぶっく・とーく『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』」を
日本女子会館にて行いました。
(2月25日追記:当日の様子が日本女性学習財団サイトでご覧になれます。)
身近すぎてあまり語られることのない、さらに、
月経不浄視観のあった頃はそのことに触れてはいけない、口に出すことは憚られた
生理処置や生理用品の歴史について著者の田中ひかるさんにお話をお伺いしました。
60分のトークでは、生理処置法や生理用品の歴史と進化、
月経不浄視と生理用品のマイナスイメージの変化、そして
一大ビジネス化と今後の生理用品について、本書には書かれていない内容や
海外の生理処置、生理用品事情についてなどもお話くださって、
その後の質疑応答ではご参加くださった方々から
実に様々な視点のご質問やご意見、考え方が飛び交いました(もう世界規模!!)。
さらに、戦時下の脱脂綿不足による生理処置について実体験をお聞かせくださったり、
アンネナプキン登場の頃のことを感動をもってお話くださったり、
閉経により一旦は生理用品ユーザーではなくなるものの、その後も生理用品の
延長にあるモノとして排泄処置用品を視野に入れることなど、
ご参加くださった方々からたくさんのことを教えて頂きました。
拙いナビゲートにもかかわらず最後までお付き合いくださったご参加の皆様、
このような機会を設けてくださった日本女性学習財団の方々、
昨日はどうもありがとうございました。
(日本女性学習財団は、本書とトークでも度々登場した吉岡弥生先生と
大妻コタカ先生のゆかりあるところです。イベント前に理事長室前に掲げられた
吉岡先生の大きな肖像画を拝見し緊張が高まりました・汗)
イベントの後、たった今得たことを整理すべく、田中ひかるさんと食事に行ったのですが、
そこでやっぱりこの方はさすがだ、自分に引き比べて考えるのは無謀というか
恐れ多いですがほんの少しでも見習おうと思うことがありました。
どのようなことかと言うと、
「私たち(田中さんと私はほぼ同世代)は今日歴史について話をしたけれど、
当時のモノを直に見ているわけでも体験をしているわけでもない。
今日は当時のことを知っている方の実体験を伺うことができたのは有り難いこと。
”実”を知らない者が当時のことを伝えるときそれを忘れないように。」
というような内容のことを教えてくださる田中ひかるさんの本をこれからも
たくさん読もうと強く思った一日でした。
以上、簡単ではありますが昨日のご報告でした。
●2014.02.20 Thursday
ぶっく・とーく『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』ご報告