生理用品と古書の雑記

むかしの女性はどうしてた?古雑誌でたどる月経帯からアンネナプキンまで
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アンネナプキンから53年、その半世紀前のビクトリヤ月経帯との共通点に関するメモ
今日、11月11日はアンネナプキンが発売された日です。
というわけで、アンネナプキンとその約半世紀前に販売されていた、
ビクトリヤ月経帯との共通点について少し書き付けておきます。


アンネナプキンは、53年前の1961年(昭和36)11月11日に
坂井泰子(よしこ)社長のアンネ株式会社から発売されました。

それまで、明治時代の半ば頃から医師によって近代的で衛生的な生理処置方法が
提唱されていたにもかかわらず、 便利な生理用品は
どこでも誰でも安価に入手可能というものではありませんでした。

アンネナプキンはその後の生理用品に対して、その質の良さ種類の豊富さ、
入手のしやすさなど大きな貢献をしました。

アンネナプキンや日本の生理用品の歴史については、田中ひかるさんの
『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房 2013)
に詳細で正確に記されていますので是非、御一読されることをお薦めします。
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便利で快適なアンネナプキンは、美しいイラストを用いた広告や、
巧みなキャッチコピーで人気を博しました。
そのためにアンネを囮に他社の生理用品を売りつける不当な販売行為に利用されたり、
得意先向けのアンネ社の工場見学に紛れ込み類似品を製造されるなど、
アンネナプキン発売から5年で後続会社は300社以上も現れたそうです。

アンネナプキンの登場は市場を賑わせ、現在の便利な使い捨て生理用品の
礎を築いたわけですが、

その約半世紀前の1913年(大正2年)に、
大和真太郎社長の大和護謨製作所からビクトリヤという月経帯が発売され、
このビクトリヤが人気となったことから、
追随する月経帯が多数発売されるようになりました。

昭和6年(1931)4月1日発行 主婦之友より

ビクトリヤ月経帯の広告には当時人気だった高畠華宵の絵を意識した 綺麗な挿し絵を用い、
製品も美しくパッケージされていました。


そして、ビクトリヤもまた模造品が出回ったり、店頭で「ビクトリヤを下さい」
という客に対して、他社の月経帯を売りつけるなどの被害に遭っていたようです。

アンネナプキンの誕生は、生理用品発展の大きな転換点ではありますが、
それは初めて訪れたものではなく、ビクトリヤ月経帯をはじめとする
大正から昭和初期に小さな賑わいをみせた生理用品競争の復活という見方もあるように思います。
以上が今日のアンネ誕生記念日にちなみビクトリヤとの共通点などに関するメモです。

※参考
『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』田中ひかる ミネルヴァ書房、2013
「ゴム時報」29(7)国立国会図書館デジタルコレクション
「ゴム時報」28(11)国立国会図書館デジタルコレクション
 
ビクトリヤ月経帯 23:32 -
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