生理用品と古書の雑記

むかしの女性はどうしてた?古雑誌でたどる月経帯からアンネナプキンまで
月経帯時代のセミヌード広告

月経帯時代、良妻賢母なイメージの婦人雑誌にもセミヌードっぽい広告がありました。

こちらは安全堂の安全帯という月経帯の広告。
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明治45年(1912)婦人画報8月号より

こちらは、ねりおしろいの広告。
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明治40年(1907)女学世界5月より

ケーバ香油
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明治41年(1908)婦人世界2月より

キンシ洗粉
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昭和4年(1929)主婦之友9月号より

妊娠調節器
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昭和5年(1930)主婦之友秋季特別号より

妊娠調節器具
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昭和5年(1930)婦人世界10月号付録妊娠調節相談より

安全堂の月経帯安全帯以降、明治から年代順に並べてみましたが、
安全帯の広告が一番ちょっとイケテナイ(=可笑し可愛い)気がして私は好きです。

最後とその手前に挙げた、妊娠調節器・妊娠調節器具というのは、”器・器具”というと
スゴイ道具のようなものをイメージするかもしれませんが、避妊具諸々を指しています。

今日お伝えした広告はこちらの婦人雑誌に掲載されています。
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月経帯時代の生理用品と広告 23:03 -
月経帯時代の紳士淑女

月経帯時代の初期、明治時代の紳士淑女を彷彿とさせるような広告をふたつほど。

こちらは明治時代の淑女風な絵。
女月丸という婦人薬で、生理不順や止まってしまった生理を来させるための
流経剤(通経剤)の広告です。流経剤参照記事 http://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882904
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明治42年(1909)婦人世界9月より

もうひとつ明治時代の紳士風な絵の広告は下痢止めの薬。
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明治42年(1909)婦人世界9月より

今、ブログを書いていて気づきましたが、先の淑女風とこの紳士風の広告、
一方は下りないで困る、もう一方は下りすぎて困る・・・、狙ったわけではありません(汗)。

このふたつの広告が掲載されていたのはこちらの婦人雑誌です。
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明治42年(1909)婦人世界9月表紙

月経帯時代の生理用品と広告 23:24 -
月経帯時代の擬人化2
以前、月経帯時代の婦人雑誌の擬人化広告をお伝えしましたが、今日は「その2」です。
参照記事http://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882921

こちらは人魚。明治時代のリアルな女性の人魚に比べて随分かわいい人魚です。
(明治時代の広告http://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882921
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昭和30年(1955)主婦の友10月号より

こちらは擬人化というよりお伽話のような雰囲気。
寝ている間に小人がせっせとお肌のお手入れをしてくれています。
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昭和7年(1932)主婦之友5月号より

こちらは資生堂の擬人化モノ。大きな蝶の羽が妖精風で綺麗ですね。
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昭和7年(1932)主婦之友5月号より

今日お伝えした擬人化広告が掲載されていたのはこちらの婦人雑誌です。
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昭和7年(1932)主婦之友5月号表紙
昭和30年(1955)主婦の友10月号表紙



月経帯時代の生理用品と広告 22:58 -
水に流せて後始末も簡単なアンネナプキン

3000件のアイディアのなかのひとつがアンネナプキンという革命的大ヒット商品にまで
つながったことは、先日の記事でお伝えしました。
参照記事http://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882946

アンネナプキンの登場で生理のおてあての仕方が変わり生理用品の始末の仕方が問題に。
アンネナプキン誕生より前に普及しはじめていた水洗トイレは、それまでの汲み取り式トイレの
ようなわけにはゆかず、脱脂綿の生理用品を水洗トイレに流すと詰まってしまうのだそうです。

そこでアンネナプキンは紙綿製で溶ける流してもOK、”水に流せる”ということも強調しています。

アンネナプキンの広告
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昭和36年(1961)主婦と生活12月号より

このアンネナプキンの広告が掲載されていたのはこちらの婦人雑誌です。
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昭和36年(1961)主婦と生活12月号表紙

月経帯時代の生理用品と広告 23:07 -
アンネナプキンは3000件の中のひとつ

月経帯時代に終わりを告げたアンネナプキンの発売当時、
社長が27歳の既婚女性であったことでも注目を集めました。

アンネ社長になる以前、発明サービスセンターを立ち上げていた坂井泰子は、
センターに持ち込まれた3000件のアイディアの中から、水洗トイレに脱脂綿の
生理用品を流してしまうことで(水洗トイレにみんなまだ慣れていなかった!)、
トイレが詰まることを解消するアイディアを目にしたこともアンネナプキン開発のきっかけでした。
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昭和37年(1962)週刊女性2月14日号より

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アンネ社長、坂井泰子氏のインタビュー記事はこちらの雑誌に掲載されています。
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昭和37年(1962)週刊女性2月14日号表紙

月経帯時代の生理用品と広告 21:41 -
脱脂綿50グラム

この白いふんわりしたフランネルの布のようにみえるものは脱脂綿です。
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脱脂綿は月経帯時代の生理のおてあてには欠かせないものでした。
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(上の画像をレトロ風にしただけです・汗)

サニタリーショーツにあたるものが月経帯で、ナプキンにあたるものが脱脂綿です。
この図のように月経帯を作り、第4図のようにナプキンを用意しておてあてに使うのです。
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昭和4年(1929)婦人世界10月特別増大号 月経帯の作り方より

月経帯時代、この脱脂綿がなくなるというのは非常に対処に困ることは容易に想像できますが、
昭和16年(1942)5月、配給となりました。
15歳から45歳までの女性対象、不定期に50グラムの配給です。
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50グラムの脱脂綿で一度の生理を賄えるのか否かは分かりませんが、
現在市販されている夜用ナプキン6枚(3枚2列で並べました)と脱脂綿50グラムを、
見た目が同じになるくらいに(正に目分量・汗)並べてみたのが下の画像です。
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女性の生理実態研究(花王 生理サイクルによる快適性研究)によると、http://www.kao.co.jp/rd/kaiteki/research/research01.html
生理期間中の出血量平均は82グラムとあり当時の女性達との差はあるかもしれないものの、
配給の50グラムの脱脂綿ではどうなのだろう・・・・と思ってしまうのでした。


月経帯時代の生理用品と広告 23:54 -
乳バンドも変わりました

このブラジャーの広告は、アンネナプキンの登場が待ち遠しい
月経帯時代の終わりごろの広告です。

ワコールジュニアブラジャー
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昭和34年(1959)女性自身5月15日号より

同号からもうひとつ
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月経帯時代中期の、昭和初期には乳バンドがブラジャーのような役割でした。
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昭和7年(1932)主婦之友5月号より

同号から、こちらはガードルならぬ腰美帯。
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乳バンドがブラジャーとなりました、生理を劇的に変えた革命的生理用品である
アンネナプキンはすぐそこまで来ています。

今日お伝えした広告はこちらの婦人雑誌と女性週刊誌です。
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昭和34年(1959)女性自身5月15日号表紙
昭和7年(1932)主婦之友5月号表紙

月経帯時代の生理用品と広告 23:03 -
脱脂綿の時代は去りました

アンネナプキンまであと6年の昭和30年(1955)、リリーテックスというものがありました。 これは月経帯(=サニタリーショーツ)ではなく、生理処置用品(=ナプキン)です。
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昭和30年(1955)主婦の友8月号より

”もう脱脂綿の時代は去りました。この新しい『特殊紙綿製品』リリーで、
月経時の憂うつを吹き飛ばしましょう。”

とあり、脱脂綿でのおてあてから特殊紙綿でのおてあてへと変わってきていることが窺えます。
アンネナプキンがだいぶ近づいていますが、”生理”ではなく、”月経”と呼んでいるところに
まだ月経帯時代であることを感じます。

このリリーの広告はこちらの婦人雑誌に掲載されていました。
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昭和30年(1955)主婦の友8月号表紙

月経帯時代の生理用品と広告 22:44 -
こうすれば○○に見える。おしゃれ指南

『主婦之友』から、『主婦の友』となってもまだ月経帯時代の、昭和30年代はじめ
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昭和31年(1956)主婦の友9月号表紙

この号には”こうすれば○○に見える”という美容関連特集記事がありました。
こうすれば特集は、
こうすれば鼻が高く見える、胸が豊かに見える、背が高く見える、足が細く見える
の4つに分かれていて、そのうちの足が細く見えるがこちら。
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当時はストッキングいえばシーム(縫い目線)のあるストッキングで、
記事ではどうすれば、足が綺麗にほっそりと見えるかについて書かれています。

記事によるとチェックのスカート写真右のシームレスストッキングは足が太く見えるとしてダメ、
隣のシームレスストッキングに折り返しソックスは更にダメ、
下の写真左はスカート丈が短くむき出しの足が下品、真ん中はヒールが細くてダメ、
一番理想的なのは右側の写真で理由は、
シームの色は濃い目がよくシームが内側よりに来るようにはくと更に効果的で、
中ヒールをあわせるのがよいとのこと。

同号のストッキング(シームあり)の広告。
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昭和31年(1956)主婦の友9月号より

昭和30年代に入り美容やオシャレへの記事は賑やかさを増しているけれど、
アンネナプキンはまだ登場しません。


月経帯時代の生理用品と広告 22:44 -
タンポンは有害ではありません。

月経帯時代初期から中期にはタンポンはおすすめできない、詰めるより当てよとされていました。
参照記事
詰めるは大害ありhttp://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882887
タンポンの問題点http://blog.nunonapu.chu.jp/?eid=882918

その後、月経帯時代も中盤を過ぎ後期になりこの記事によれば
「タンポンは有害ではありません」とのこと。
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タンポンに害はないとは言ってもタンポンは既婚者向けの生理のおてあてという言い分は
以前と変わらないようです。

この記事が掲載されていたのはこちらの婦人雑誌です。
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昭和28年(1953)主婦と生活8月号付録
娘と妻の結婚と性医学事典


このブログを初めて見るよという方、月経帯時代ってなんのこと?という方は、
こちらをご覧ください。
・月経帯時代とはhttp://blog.nunonapu.chu.jp/?day=20120607

月経帯時代の生理用品と広告 23:31 -
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